2007/11/30 金曜日

恩田陸『黒と茶の幻想(下)』

Filed under: 日本語, — admin @ 11:50:22

さてさて、一気に読み終わりました。

(上)では登場人物、利枝子と彰彦の章が繰り広げられました。

そこには憂理という生きているのか、殺されたのか、自殺したのか・・・

その謎が利枝子の章で出てきて彰彦の章でも続き

憂理の謎が引き続き下では蒔生の章でその謎が解かれました。

下では残り2人の蒔生と節子の章。

私はこの構成にすごく驚きました。

利枝子、彰彦、蒔生はすごく深く、暗い部分、様々な謎を持っているのに対し

節子のみが本当に、平凡な過去がある物の、普通の雰囲気なのです。

小説の流れとして、一番あっけらかんとした性格の節子には何か、とてつもない過去があり、本当は最も深い謎を抱えているのでは?

と思い読み進めるのですが、本当に普通の心、過去を持っているので不思議でした。

だからと言って退屈な訳じゃなく、普通の視点から利枝子、蒔生、彰彦を分析しているから最初の三章とは違った読み方ができるから楽しいのです。

そして、読んだ後爽快な気分にさせる作用を持っている気がしました。

本当に本は大好きです。

2007/11/27 火曜日

恩田陸 黒と茶の幻想(上)

Filed under: 日本語, — manna @ 23:46:24

好きな作家さんの本はすらすら読めます。
一日に300ページとか読めるから不思議です。
そういう作家さんは私の中で東野圭吾さん恩田陸さんなどなど。
今回は恩田陸さんの『黒と茶の幻想』のお話。この作品は上下刊に4章で構成されています。
2人の男と2人の女。
学生時代のとても仲の良い四人組。
その四人組が年を重ね再会したとき鹿児島の自然のなかをハイキングするという約束から始まります。
実際旅をする四人。
それぞれが、別々の家庭を持ち、円満な家庭もあれば、離婚直前という家庭もあり。
その中の男女2人は昔付き合っていた仲で良い別れ方をしなかった仲です。
なぜこの2人は険悪に別れたりしたのでしょうか?
その中で昔を思いを超したり、昔、謎だった事を「美しい謎」をテーマとして、謎解きを4人でする。
すでに解かれている謎もあれば、未解決のものもあり。
大まかにはそういう話です。
1章ずつ登場人物の目線から描かれています。
つまり、1章ごとに心情もその1人の登場人物だけに光が当てられているのです。
一冊を読み終えて分かったのはこの物語は過去に行方が分からなくなった人物が鍵となっているのです。
この謎が二冊に渡り「大きな謎」として続いています。
結末がかなり気になっています。
一冊の本の中では小さい謎、中くらいの謎、大きな謎などが主人公達の想像や実体験に基づき解かれたり、謎かけをしていきます。
近所でなぜ放火が起きたのか?
クラスの人の17人分もの家の表札がなぜ盗まれたのか?
親友はなぜ、殺されたのか?
親友はなぜ行方をくらませたのか?
色々な、謎が取り巻きます。
その、なぜ?なぜ?どうして!!!???という部分が多いから早く読み進められるのでしょう。
それだけではありません!
恩田陸さんの作品には空間の流れの速さが変わるのです。
昔と現在を行き来するけれど決して、ペースが同じではないのです。
時の流れが急にはやくなったり、急にゆっくりになったり、止まったり・・・
本当にその空間に吸い込まれる感じがあるから何とも不思議です。
下が楽しみです。
このブログを書いたら読みます!

2007/11/26 月曜日

月曜日の朝

Filed under: Tecword,スポーツ,日本語,翻訳業 — admin @ 10:50:30

連休が終わって、普通の日になりました。サッカーがあったり テクワードの忘年会もありました。 今年は男性が1名参加しました!! 写真があったけれど、ここに載せるにサイズが多きすぎました。さて、私はと言えば、ちょっとした暇です。しかし、まなフランシスは週末中の和訳が続いています。明日はモデルにもどって、素敵な格好をしてでかけるでしょうが、今日は和訳地獄で パソコンの前を過ごしています!The unglamorous life

小学生と英語〜そんなに悪くないかも

Filed under: 学校,日本語,英語一般 — admin @ 8:27:14

今年の5月より近所の小学校に総合学習の一部として英語を5〜6年生に教え始めました。世間的に小学生には英語が必要ない、かえって、日本語ができなくなるのでは、と色々聞きます。半年ぐらいがたって、私が言えるのは母国語の学習には障害はないと思います。

しかし、週一に授業ではたくさんの英語も覚えられません。それなら、何の利点があるでしょうか。まず、5月に戻りましょう。総合学習だから、担任プラス私で授業をします。担任先生は英語の専門家でもなければ、英語に対して恐怖を感じた先生もいました。英語の習っている子供たちをたよりにして、夏休みまでは毎回どきどきはらはらしました。先生も生徒も不安だったと思います。でも色々手探りしながら、先生方も私や英語に慣れて、生徒も慣れました。一番の収穫はそこにあると思います。

minamimuki chrysanthemums

中学生になると子供たちはとても意識が敏感になって、思い切って行動ができなくなります。周りの目が気になって、英語の言葉を口にするだけではずかしくなります。私は中一からフランス語を覚え始めた。ちゃんとした発音を死んでもやりたくなかったことをはっきりと覚えています。しかし、小学生は違います。外国語に興味があります。シャイな子でも周りがやりだすと自分もやるようになります。

面白いことに男子は英語が大好きです。中高校生になるとスピーチコンテスト等は女子ばっかりでしょう。でも10才の男子は英語が好きです。勘が働いて、よく理解ができます。もう一歩に進むとほかの分野で普通にやっている子供は英語をとても得意にします。

さて、今日の5年生です。食べ物の学習と発表が終わったので、絵本の読み聞かせに決めました。選んだ本は自分の娘に読んだ本3冊です。Eric Carle作「The Very Hungry Caterpillar」Numerof and Bond 作「 If You Give a Mouse a Cookie」そしてDr. Suessの「GreenEggs and Ham」です。まずはCarolyn Grahamの歌、”Chicken Noodle Soup”を歌ってから絵本に入りました。クラスによって歌は初めでしたが、英語の歌に慣れてきたので、10分ぐらいでマスター。絵本はもちろん絵が楽しいけれど、やっぱり考え方は違うので、理解しにくい発想はあったと思います。

しかしどのクラスでも30分ぐらい、静かに聞いて、わからない単語はわかる子が教えてくれて(先生よりできる子供もいます!refrigeratorがわかった男子に驚きました。あと、最初の本をだした時に、いつもは大人しい男子が大きな声で”The Very Hungry Caterpillar!”と言って、クラスメートの感心をあびました!彼の嬉しいそうな笑顔を写真に撮りたかったです。)

言いたいことはこれです。どの子も全部の本を解ったわけではないです。しかし、おちついて聞きました。「わ!嫌だ!!英語できない!どうしよう?」そのようなことは1つもなく、当たり前のように英語を聞きました。そして、落ち着いたので、実際に理解できました。やっぱりこれが小学校の英語の良さなのかなと思いました。英語を身近なものにして、中学生になったらもすでに好きだ!と思ったらいいですね。

2007/11/25 日曜日

Dr. Suess and Holiday Sports

Filed under: English entries,スポーツ,翻訳業,英語一般 — admin @ 17:52:24

To paraphrase Dr. Suess, “My blog, my blog, my blog, my blog!”After a month of faithful entries, I have had a long vacation.  It’s all the fault of the new gym in our neighborhood!  Holiday Sports! Hours I usually spend in front of my computer are now being frittered away in the pool waving dumb bells and on the “Easy Line,” doing circuit training.  

According to Ms. Ogawa, the fact that I believe regular exercise is having a ruinous effect on my lifestyle is a sign that the lifestyle was in serious need of regular exercise, so I guess I’ll continue to give into the urge to go. 

For those unacquainted with Bunko-cho (warmer than Lake Woebegone, but about as exciting), Holiday Sports is located on the property formerly occupied by the Torisen supermarket.  Torisen was so much a part of the neighborhood, that people will probably be giving directions twenty years from now, “You know, the place where Torisen used to be.”  The new gym has a lovely bath and even an outdoor bath.  I go and I love it, but every time I’m out there, I can’t make myself stop thinking about the fact that I am sitting naked in the (former) Torisen parking lot.   

Manna Frances spends hours a day there. Translators doubling as models have many more excuses to exercise than mere translators. She was loyal to the pool until she wandered up to the gym and found it fairly flowing with young male employees. 

other good looking young men (from Matsushima) 

My colleague, Pamela Uchida and I went for a spin around the facilities with her husband.  She loved it, but noting the number of young female employees, vowed never to let him go there alone. I don’t think I’d worry if I were her, but just to stay on the safe side, maybe the pool is the best place for him, too. Go to the pool and stay out of trouble. It’s getting late.  Time to hit the massage chairs once more.

2007/11/21 水曜日

悪意

Filed under: 日本語, — manna @ 23:10:34

今晩は。

南向き翻訳事務所スタッフのMannaです。

今晩は、この前読んだ本『悪意』について思ったことを話します。

この本は東野圭吾さんの作品でとてもおもしろんですよ!

東野圭吾さんの作品は前々から大好きでこの本は、二年近く前に一回読みました。

そう!また、繰り返し読んだのです。

この話は、犯人が殺人を隠蔽するのではなく

「動機」を隠蔽するというお話。

うまく刑事を誘導して、自分が犯人であることを示すのです。

そして、動機、被害者の人格までも犯人が勝手に作り上げるのです。

最後にようやく本当の動機、被害者の性格などが分かります。

皆さんに読んで貰いたいので沢山は語れないけれど。。。

一つの動機の理由がいじめ。

現代とっても問題になっていますよね。

過去の自分を隠したい、いじめられていた過去を葬りたい・・・

それを理由に人殺しする犯人。

なんだか、大袈裟に聞こえますか?

でもね、その人の過去、思い出は人それぞれのものではないでしょうか?

そこまで強い思いをもっていても、おかしくないんじゃないか?

だって、現にいじめを理由に人の命を奪うという事件も起こっているのだから。

だから、祈ろうと思いました。

みんなが幸せになれますように。

辛い、悲しい過去でも、自分の過去ですと胸を張って言えるものでありますように。

以上感想でした。

2007/11/13 火曜日

サン・フレアセミナー:英語冠詞

Filed under: 日本語,翻訳業,英語一般 — admin @ 16:39:39

10日の土曜日に遠田和子と一緒にサン・フレア(翻訳専門学校と翻訳会社)の英語冠詞についてのセミナーをやりました。私の第一印象はサン・フレアのスタッフと翻訳者の性格というか人間性というか、とにかくみんなさん、良い方ばかりです。スタッフは翻訳者を大事にして、また翻訳者がとてもまじめな方たちです。
セミナーの風景をご覧になって下さい。

Kazuko Enda did all the work!

クリックして、大きくすると和子が一所懸命講義をしていることがわかります。私はというと、そのスクリーンの左側でのんきに座って、パワーポイントのスライドを動かしました。(Nは “next,” Pは “previous”)

pushing buttons and drinking coffee

その間、ただただ、いつもの控えめな30年前からの友人の自分の知らなかった一面を眺めて感心しました。素敵な先生ですよ。英語の世界観を描いて、それに基づいた説明が一番印象に残りました。

講義にきていただいた方は色々質問しました。私たちは質問が大好き。一番面白かった質問は「ものは数えられるものか数えられないものか、ネイティブは考えますか。それとも自然に分かってしまうのでしょうか。」答えは簡単。「自然にわかってしまいます。」毎日その区別に苦しむ人に対してもうしわけない答えです。しかし、生まれてはじめて、自分がものは数えられるものか数えられないものか、自然に区別できることを心から感謝しました。

終わっても質問して下さった方が何人かいて、本当に仕事に対しての熱意を感じました。翻訳というのは孤独な職業なので、同じ仕事をしている方との交流も嬉しかったです。また機会があればいいなと思います。

サン・フレアの皆さん、ありがとうございます!

2007/11/9 金曜日

Ablative of Attendant Circumstancesその2

Filed under: 学校,日本語,英語一般 — admin @ 8:14:26

大学で文法の授業に説明ができないと同僚に愚痴こぼしたら、ベテランの先生、UK生まれのTim Witherowにこの場合の便利な文法法を教えてもらいました。彼は学生時代ラテン語を習った時、ablative of attendant circumstancesというかしこまった用語を覚えたそうです。ラテン語の文法にablativeというちゃんとした意味があるけれど、ablative of attendant circumstancesというのはほかに説明がつかない時に使うそうです。

serene days ahead

2007/11/8 木曜日

Ablative of Attendant Circumstances

Filed under: English entries,学校,英語一般 — admin @ 19:31:58

For some unfathomable reason, I teach English grammar to college students. Fortunately, it is at a school with some of the most accommodating college students on the planet.

The quality of their personhood and the eagerness with which they approach their studies, however, makes it all the more sad when I can’t explain a certain point of grammar.

I was discussing this with my dear friend and co-author Pamela Uchida and a researcher/professor, UK-native Tim Witherow at lunch the other day, when Tim came up with the brilliant information that in Latin grammar there is something called the “ablative.” I looked it up on the Internet, and there is a site devoted to Latin grammar.

I can’t explain the ablative and you won’t try either if you’re hoping to live a long and happy life, but I did find the information I was looking for–it was there, just as Tim promised: Ablative of Attendant Circumstances. And it was as useful as Tim had promised. The definition included this note: “We could say it’s an ablative of attendant circumstances. That’s what you always say when you don’t know.” — Dr. Karl Maurer.

Not only do I have the seminar on conjunctions coming up this weekend, but I have (presumably) years more of a career teaching grammar, and thanks to a good British education, they’re going to go much more smoothly than I had hoped.

2007/11/6 火曜日

New York Times Book Review of “Devil’s Whisper”

Filed under: English entries,日本語,,翻訳業 — admin @ 17:41:14

It all happened as promised. “The Devil’s Whisper” was favorably reviewed (sans mention of translator) in the November 4 edition of Marilyn Stasio’s “Crime” column.

11月4日ニューヨークタイムズ新聞の日曜版のSunday Book Reviewに宮部みゆき作『魔術はささやく」の英語版が好批評を受けました。残念ながら、翻訳者の名前は載りませんでしたが、めだてない方がいいのかなと考えるようにしました。

その上、昨日前橋の紀伊国屋にたずねたら、おいてあった1冊の “The Devil’s Whisper”がなくなってしまいましたので、売れたとの意味ですね。新聞批評と同じぐらい嬉しいかもしれません…

photo by Manna Frances

Manna Frances pretending to be book cover

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