インド旅行とThe Jungle Book by Rudyard Kipling, No. 1
Level ★★★☆☆
11月の初旬にインド中央部にあるKanha 国立公園のジャングル・サファリに参加しました。野生の虎を見るのが目的でした。虎には遭遇しませんでしたが(残念。でも虎は人間の都合など考えてくれません)、ジャングルの美しさには圧倒されました。夜明け前に起きてサファリに出かけ、梢から斜めにさす朝日を浴びながらジープで回りました。ピンクに染まった草原でのんびり草をはむ鹿やバイソン、クジャクの姿はまるで夢の世界にいるようでした。

私が訪れたKanhaは、ラドヤード・キプリングがJungle Bookのインスピレーションを得たジャングルです。帰って早速、この本を読みました。パブリック・ドメインの作品なので無料でダウンロードできます(Amazon.comまたはProject Gutenbergからキンドルアプリの入ったデバイスへ)。
Jungle Bookは短編集で、良く知られているオオカミに育てられたMowgli(モーグリ)少年が登場するお話はその一部です。短いのですぐに読めます。友達の熊Balooや黒豹Bagheeraなど、登場人物が古風な英語thou, thy, theeを使うので典雅な雰囲気があり、ノーブルな動物の姿が頭に浮かびました。それだけでなく、サファリに行ったとき五感で受けとめたジャングルの風、静謐な木々のたたずまい、日の光の暖かさ、真っ青な空、静けさに響きわたる鳥の声などを、鮮やかに追体験することができました。

Jungle Bookは今回のインドの旅がなかったら読まなかった本だと思います。しかしKanha国立公園とその美しさがキプリングにインスピレーションを与えたことを知り、読まずにはいられませんでした。何かに興味・関心を持つことから、一冊の本を手に取る。そこからまた始まる心の旅。読書はいいなあ、と思います。


