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Monday.June.2.2014

アンのゆりかご—村岡花子の生涯

Anne of Green Gablesはカナダの小説家L.M.モンゴメリの作品です。日本では村岡花子の翻訳により『赤毛のアン』として1952年に出版され、以来幅広い読者に親しまれてきました。現在NHKで放映中の連続テレビ小説「花子とアン」は、翻訳家・村岡花子を主人公にしています。そしてこのドラマの原案が、村岡花子の生涯を描いた評伝『アンのゆりかご』(村岡恵理著)です。

私(和子)は少女時代に『赤毛のアン』の大ファンで、L.M.モンゴメリの作品は全て読破していました。今回『アンのゆりかご』を読み、翻訳家・村岡花子の作品への想いや、戦火の中での翻訳、そして出版に至る長い道のりでの苦労について知ることができました。面白かったのは、訳書のタイトルにまつわる逸話です。村岡氏は最初「窓辺に倚る少女」というタイトルを考えていて、編集者が提案した「赤毛のアン」を頑として受け入れなかったということ。しかし娘が「赤毛のアン」を一押ししたため、読者となる若い人の感覚に沿うべきだと気持ちを変え、編集者の提案を受け入れたそうです。物語自身の魅力はタイトルが何であれ不変です。しかし、大正時代のような古臭さが否めない「窓辺に倚る少女」ではなく、現代的で主人公のイメージが鮮烈な「赤毛のアン」が採用されたからこそ、この物語が国民的な知名度を得られたのだと思います。

 

この機に、原書でAnne of Green Gablesを読んでみようかと思う方には、Kindle版がおすすめです。作品はすでにパブリックドメインに入っているので、基本的には無料で読めます。Kindle版だと少しお金はかかります(99円)が、きれいにフォーマットされて辞書機能が使えるのは便利です。赤毛のアン・シリーズ8冊に加え追加の数冊が手に入るコレクション(99円)がお勧めです。

 

『アンのゆりかご』の著者・村岡恵理さん(村岡花子の孫娘)が、翻訳者・通訳者の国際会議IJET25 Tokyoにて基調講演をされます(6月21日(土)10:00-11:30 東京ビッグサイト)。基調講演のみの参加も可能です。一般公開のお申し込みはこちらから

 

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